管理栄養士は結婚を機に転職するほうが良い?既婚者は不利?

このコンテンツでは下記の方が対象です。
- 結婚を考えている方
対象者の方は続きをお読みください。
人生の転機に考えること
人生において結婚というのはとても重要な一大イベント。
独身時代と比べて様々なことに変化が生じます。生活も一変。
新しいことを始めたり、何かを変えたりするのはちょっと難しいかもしれない・・・と躊躇することが多いかもしれません。
しかし、生活や環境に変化が生じている今だからこそ、これを機に何か始めてみたい、挑戦してみたいという気持ちが生まれることもあるでしょう。
転職というのもその一つ。
結婚、産休、育休を経て専門職として将来継続して働きたいと考え、結婚を機に転職を考えたいと考え始める人も多いはず。

転職は結婚前、結婚後どちらが良い?
チェック!!
結婚を機に管理栄養士として転職を考えるケースで、元々今までも管理栄養士の仕事をしていて転職する場合と、今まで管理栄養士として働いたことがなく新たに挑戦するケースでは状況や条件は全く違ってくると思われますが、 面接者の立場から言うと、どちらのケースでも結婚して間もない場合、正直採用は見合わせたいところです。
いつ子供ができて産休に入られるかもしれないと考えると、 その時に産休代替で再度募集をかける手間、または欠員のリスクを考慮した場合、最初から採用しようとは思われない可能性が高いです。
特に緊急の募集をかけている施設の場合や、他にも応募者が複数名いるのであれば猶更です。
そのような理由から結婚を考えている相手がいるのであれば、 転職は結婚してからよりなるべく早いほうが良いでしょう。
結婚当初は姓や住所の変更等届け出や手続きに女性側が手を取られるケースが大半です。
慣れた職場であれば有給休暇や時間有休を使用して手続きを行うこともスムーズでしょうし、融通が利く場合もあると思われますが、 転職した直後は有給休暇がもらえない職場も多く、また公休が土日のみの職場の場合だと公的機関は営業していないところが多く、手続きが滞ってしまいます。
私の場合、管理栄養士の免許証の姓の変更は栄養指導等保険点数請求上や各種施設基準の届け出変更の関係から速やかにお願いしたいと 施設側から催促 されました。
結婚当初はかなり有給休暇を消化しました。
各種手続きは本人でなくてもできるものは配偶者にも協力してもらうなど、事前にしっかり相談しておきましょう。
仕事に慣れるまでは当面持ち帰りの仕事や残業が増える覚悟も必要です。

既婚者は転職するのは不利になる?仕事は見つかる?
既婚というより「新婚」に近い、 若い世代に対しては「結婚している」ことが足かせとなることが正直多いと思われます。
理由は前項に挙げたのと同様に「出産」「産休」を意識されるためです。
ただし、 両親と同居している場合や出産後子供を預かってもらえる両親宅が近くにある、育児に協力してもらえるといった条件があるのであれば話は別です。
面接の際にも協力体制は整っていることをしっかりアピールすると良いでしょう。
両親と同居していない場合や協力がお願いできない人は、保育園の空きがなく待機という可能性もあり、 復職が遅れるという事態を避けるためにも企業内保育所がある施設などを探すのが望ましいです。

育児時間等、施設の就業規則の確認もしっかりしておきましょう。
ただし、面接の段階で質問するとあまり良い印象にはならないので、自己調査に留めましょう。
結婚後転職するということになった場合、生活に慣れるまではパートタイマーで雇用しているところを探すか、施設側に相談してみるのも良いかもしれません。
子育てがひと段落した世代であれば「既婚」はむしろ有利になることもあります。
離乳食についても経験もあり得意分野とアピールしましょう。
子供が大きい場合、 大学入学金等でお金がかかる為働かなくてはならないと生活がかかっていることを面接で多少アピールするのも悪くありません。
必迫した状況ではすぐに逃げ出さない(退職しない)という印象にもつながります。
また、介護の経験がある場合も介護職を得手分野としてしっかりアピールできます
面接については栄養士、管理栄養士の面接。よく聞かれる質問内容。職場別、面接対応例などをご覧ください。
まとめポイント!!
転職を本気で考えるのであれば、可能な限り結婚前にしてしまうのが良いと思います。
想像以上に結婚当初は忙しく、手続きだけでも振り回されるものです。
独身時代の生活環境とは大きく変わってしまいます。そういった中での転職は本人の負担も大きいことでしょう。
結婚直後での転職であれば、雇用体制や協力体制を整えておくことが肝要です。
育児がひと段落してからの転職の場合は、今までの経験が食に活かせることや、幅広いライフステージに対応できることを強みにできると心得ましょう。
結婚、出産=足かせ、不利という訳ではありませんが独身時代のような自由さはないことには違いありませんし、時間に追われることになります。
また、企業側からも出産、扶養者の有無は必ずチェックされるポイントになります。しっかり根回し、準備をしておくことは大切です。