公開日:2015年11月24日

栄養状態の評価。SGAから把握する

はじめに

ここではSGAを解説するわね。

SGAとは栄養スクリーニングのときにおこない、栄養状態を主観的に評価する方法のひとつね。

栄養アセスメントのときにおこなうのはODAであり、それは栄養スクリーニングによって「低栄養状態のおそれがある」と認められた場合により詳しく栄養状態を把握するために用いるわ。

SGAはあくまでも主観的に判断する手法で、検査データを引っ張ってきて評価するものではないことに注意!

対象者である患者の元へ行き、様子を確認することで得られる情報をいうのよ。

SGAとは。

SGA(Subjective Global Assessment)とは、主観的包括的評価を意味します。

検査データは用いず、 患者から得られた情報を使い、低栄養状態のリスクを探すための、 見て、触って、聞いて、 おこなう栄養評価法です。

SGAは、以下の6項目を確認します。

目次

これらの評価結果により栄養状態の程度を「良好」「中等度低栄養」「高度低栄養」の3段階に分けます。

SGAの使いかた。

体重の変化

体重は、6ヶ月前と2週間前を確認します。意図しない体重減少が6ヶ月で10%以上の場合は、「低栄養状態にある」と考えます。

また、2週間前の体重も併せて確認しますが、それは体重の変化が以前からどうなっているのか、を知るためにおこないます。

ときには、体重測定が困難な場合もあります。

その際は、食事摂取量で判断します。通常の食事が食べられていない状況が2週間続くときは、「体重減少有り」と考え、栄養状態の低下を疑います。

さらに、食事摂取量は変化していないにも関わらず、体重減少がみられる場合は。高血糖や甲状腺機能亢進症など、 代謝が亢進する疾患 が関与している可能性を視野に入れます。

その逆もあります。

食事摂取量は減少していても、体重の減少が認められない場合には、浮腫の可能性を検討します。しかし、体重の変化の項目では「体重減少なし」と記入します。

食事摂取量の変化(時期と内容)

流動食など、栄養素が不足しやすい食事が 2週間以上にわたっている 場合には、低栄養状態のリスクがあると考えます。

また食事形態は、粥のような不十分な固形食なのか、それとも、ポタージュや牛乳のような完全流動食、ジュースやスポーツ飲料のような透明の液体を中心とした流動食なのか、はたまた、ほぼ絶食状態にあったかなどを聞き取ります。

また食事形態は、粥のような不十分な固形食なのか、それとも、ポタージュや牛乳のような完全流動食、ジュースやスポーツ飲料のような透明の液体を中心とした流動食なのか、はたまた、ほぼ絶食状態にあったかなどを聞き取ります。

消化器症状

悪心・嘔吐、下痢、食欲不振のいずれかが2週間以上持続していたかを確認します。高齢になればなるほど、短い期間に栄養状態の低下をまねく可能性があるので、年齢と併せての判断が重要です。

仮に、消化器症状の訴えがない場合においても、1週間にわたって分粥や流動食など、通常と異なる食事を続けているときには、食欲不振であると考えます。

また、消化器症状が持続している場合は、 水分の摂取が不足しやすく 、体内の水分の排出過剰などから脱水も疑います。

機能性

機能性とは、通常の労働や歩行ができるか、寝たきりであるかなどの生活自立度のことを表します。

臥床状態が長いと低栄養状態のリスクが大きくなりますが、座位保持できない、自力での食事摂取ができない、咀嚼や嚥下に障害があるなどの問題も多いため、すみやかに評価し対応する必要があります。

基礎代謝亢進状態

基礎代謝亢進状態とは、一般にストレス係数にあげられる疾患、発熱などがあることをいいます。

著しい体重減少から飢餓状態に至る場合がありますが、そういう場合は、基礎代謝亢進状態にあるとは考えません。

また、発熱は、数日で解熱することが多いため、数日後に再確認する必要があります。

飢餓 0。6-1。0
手術前 1
長管骨骨折 1。15-1。3
がん/COPD 1。1-1。3
腹膜炎/敗血症 1。1-1。3
重症感染症/多発外傷 1。2-1。4
多臓器不全症候群 1。2-2。0
熱傷 1。2-2。0
るいそうや浮腫など

三頭筋、四頭筋などの皮膚をつまんで筋肉・皮下脂肪があるかを確認します。

振り袖様の上腕、仙骨や腸骨の病的骨突出は、いずれも長期間にわたってエネルギーとたんぱく質が不足した状態、マラスムスであると考えます。

浮腫が下肢、仙骨、腹部の3カ所のどの位置にあるかにより、クワシオルコルの評価を目的とした低栄養状態の重症度を判断できます。

たとえば、仙骨部にできた浮腫は下肢の浮腫からきていると考えられ、浮腫の場所が心臓の近くになるにつれ、低栄養状態は重篤であるといえます。

測定は、指で10秒ほど押したその圧痕の深さで判断する方法があり、2mmで1+、4mmで2+、6mmで3+、8mmで4+とし、圧痕が深いほど低栄養状態のリスクが大きいと判断します。

SGAの点数化による評価

SGAの項目に1つでも問題がある場合、重症度に関係なく1点とし低栄養状態のリスクがあると考えます。1点以上は栄養アセスメントをおこないますが、栄養スクリーニングのときにアルブミン値が3。5g/dl以上であり、SGAによる点数が1点の場合は、良好と判断し、栄養アセスメントに進めないこともあります

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