公開日:2016年8月30日

患者の食事摂取状況(食行動、摂取方法、摂取量)のポイント

はじめに

食事を摂取するという行為は、何気なくしていて当たり前のことで誰もが同じだと思っていませんか?

健常者はそう思う人がいるかもしれません。ですが、患者にとっての食事の意味を考えたことがありますか?

健常者と患者では意味が違ってきます。ここでは患者の食事の意味を理解し、個人に合った食事援助で食事をすることの大切さや食事で何がアセスメントできるのかを確認していきます。

目次

食事の意味

ロ人は基本的に、毎日朝・昼・夕の3食の食事を摂取しています。では、何のために食事を摂取しているのでしょうか?

  • 栄養補給のため
  • 精神を安定させるため
  • お腹が空くから

このように、人は食事を摂取することで栄養をカラダの中に取り入れ食べたいモノを食べることでお腹だけではなく、精神的にも気持ちを落ち着かせることができます。

つまり、食事は人が活動し生きていくためには必要な行為なのです。

これは、健常者でも患者でも同じです。ですが違う個所と言えば、食事の摂取状況です。

健常者の場合

  • 好きな時に好きな量の食事ができる
  • 箸やスプーン、フォークなど道具を上手く使い分け食事ができる
  • 食事量を気にしなくても体内の栄養を調節できる

患者の場合

  • 病気によっては決まった時間に決まった量の食事を摂取する
  • 自分で道具を持って食事をする気がない。または、できない

健常者の場合には、食事が楽しみで生きがいだという人が多いです。

ですが、患者の場合病気の重症度によっては生きている意味が見いだせず食事に対しても無関心になってしまいます。

そうなると、必要な栄養が摂取できず活動意欲さえなくなってしまうという悪循環になってしまいます。

このように、人によって食事が与える影響は変わってきます。患者に関わる時には、人によって違う食事の意味について考えなくてはいけません。

食事の援助の目的と意義

患者が食事を安全に経口で摂取し、必要な栄養が摂取できカラダだけではなく精神的にも安定させることで生きがいを持ってもらうことを目的に援助します。

また、自分で食事ができるようにできることは患者にしてもらうことで活動能力を広げたり食事時には大勢の人と交流しながら食事をすることで楽しみやおいしさを倍増させることができます。

食事の援助実施の実際

では、実際に食事の援助をするためにはどの様にするといいのでしょうか。

必要物品

  • エプロン
  • スプーン、箸など食事道具
  • 必要な場合は義歯
  • タオルまたはティッシュペーパー
  • 膿盆
  • 歯ブラシ
手順

必要物品を準備し、必要な時にすぐに手に取れるようにしたり食事ができるように机などの環境を整えます。

根拠:環境を整えることで、食事をすると言う気持ちにさせ食欲を増進させる。

患者の体勢を整えます。

根拠:座位をとることで逆流防止になる。

患者の口腔内を清潔にし、手洗いをする。必要時、排泄を済ませておきましょう。

根拠:口腔内のトラブルなどがないかを観察することが出来、清潔を保つことができる。また、口腔内を刺激することで唾液量が増え、食欲を持たせる。排泄は、食事中にすることで食欲がなくなってしまったり食事に集中出来なくなるということがないように先に済ませておく。

食事を準備し、患者が自分で道具をもてない場合には介助者がスプーンや箸など道具を持ち患者の口腔内に食物や水分などを入れます。一口入れた後は、口腔内に溜め込んでいないかを確認しながら入れましょう。

根拠:口腔内に食物や水分を入れすぎると、嚥下が上手くできなかったり嘔吐してしまったり誤嚥してしまう可能性があるので毎回確認しながら口腔内に入れる。

食事終了後は、食事摂取量を確認して食事を下げます。

根拠:食事摂取量を確認することで栄養摂取量を確認する。

口腔ケアをする。

根拠:虫歯など口腔内のトラブルを防ぐ。

誤嚥や逆流などがないかを確認し、体勢を整える。

根拠:体勢が嫌だからとすぐにフラットにしてしまうと、誤嚥や逆流してしまうことがあるので約30分ほどはそのままの体位か上半身を少し上げた状態にしておく。

アセスメントと評価

アセスメントを行う目的は知ってる?

もちろん知ってますよ
栄養状態が低下している患者は順調な回復過程を辿ることが困難となります。栄養状態を良好に保つことが回復への支援となるため、栄養状態のアセスメントは重要です!

あら、ちゃんと勉強してるわね

食事の援助時のアセスメントとしては、食事摂取量を診ることで栄養状態を確認出来たり、全身状態や食事した量と排泄の量を観察しin-outバランスを診ることができます。

その他にも、観察項目としては次のようなことにも注意して観察しましょう。

  • 嚥下状態
  • 食事摂取時間
  • 食欲
  • 食事の介助必要度
  • 食事中の姿勢の変化
  • 食事中の食べこぼしや麻痺などの有無
  • 呼吸状態の変化

このようなアセスメントを食事の度に行い、患者の食事状況を評価しましょう。

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