【合格する為に】調理師の作文対策。頻出のテーマ書き方や例文

管理栄養士の烏丸さゆりです。
このコンテンツでは下記の方に向けてお届けします。
- 就職試験の作文対策をしたい学生
対象者の方はお読みください。
調理師を採用する際に、履歴書や面接のみで採用する会社はたくさんあります。
しかし一部の企業や団体の採用試験において、作文を課しているケースが見られます。
特に人気の就職である自治体の求人の場合、作文が必須の場合がほとんどです。
どうして調理師の試験科目に作文があるの?採用担当者が見るポイント
「料理をすることがメインなのに、どうして作文が必要なの?」
そう思う人は多いことでしょう。
確かに、調理師の業務において文章を書くことはほとんどありません。
では、採用する側は何を考えて試験科目に作文を設けるのでしょう?
主な目的は2つです。
ひとつは 「その人の考えをより深く知るため」 と言えます。
当然面接でも応募者の話は聞くことになりますが、限られた時間の中では細かいことは聞けません。
そのため、作文をしてもらうことでより深く応募者の考えを知ったり、作文に書かれていることを面接でより深く聞いたりすることで応募者の人間性を判断しようという意図があります。
もうひとつは 「最低限のコミュニケーション能力を有しているか」 ということです。
調理師の仕事に限らず、社会で仕事をするときに重要なのは、周囲の人としっかりコミュニケーションを取りながら業務を遂行していく能力です。
採用担当者は作文を読んで、応募者が自分の考えを理路整然と説明できる人材なのかを判断しているのです。

調理師の作文で頻出するテーマや課題
作文のテーマは大きく2つに分けられます。
ひとつは「自己PR」タイプ。
志望動機やこれまでにどんな経験を積んできたかなどを問われるものです。
もうひとつは「小論文」タイプです。
食を取り巻く状況や、食が抱える問題点などを応募者なりに考察してもらうものです。
面接では中々伝えきれない熱意や仕事への考え方などを採用側は求めていると理解しておきましょう。
普段から自分の考えをまとめておくことが大切
調理師の作文の試験には2つのタイプがあり、書類選考の一環として行われるものと、試験の当日に1時間ほどの時間をかけ、その場で作文をするものがあります。
前者のタイプならば自宅でじっくりと書き、ほかの人に添削してもらえばよいのですが、一般的には後者のように当日にテーマが発表されてその場で書くことがほとんどです。
「自己PR」タイプに備えて、調理師をめざす切っ掛けや、職業に対する熱意などを。
そして「小論文」タイプに備えて、食に関する最新ニュースなどをチェックしておき、それに対して自分の意見を用意しておくようにしましょう。

書き出す前に考えを箇条書きにしてみよう
ここからは、実際に作文をするときのテクニックを紹介していきます。
試験当日にテーマと枚数が発表され、「ここから1時間で書いてください」などと言われれば焦ってしまいますよね?
しかしあわててしまい、いきなり原稿用紙に向かって書き出すのは避けたほうがよいでしょう。
まずはテーマを見て、どのような内容にするかの方向性を決めましょう。
その際に、紙の余白などに書くべき項目を箇条書きにしてみてください。
この設計図を作らず思いのままに書いていると、文字数がオーバーしたり、反対にまったく足りなかったりするケースが起こりえます。
普段から設計図を意識して書くようにすれば、「この項目ならば何文字くらい書ける」ということが次第にわかるようになります。
そうすると、400文字でも800文字でも対応が可能になるので、当日あわてることがなくなくなるのです。
もちろん、限られた試験時間の中で項目立てにばかり時間を費やすわけにはいきません。

調理師が作文を上手に書くための3つのコツ
作文の全体像が見えてきたら、いよいよ書き出しです。
ここでは、相手に伝わりやすい文章を書くために必要なコツを3つ紹介します。
シンプルな文体を心がける
前述したように、採用側が作文に求めていることは当人の考えや熱意などです。
文章で人に伝える際にもっとも気をつけなければいけないことは、シンプルな文体で書くということ。
「自己PR」や「小論文」などと聞くと、急に肩の力が入ってしまい、普段使わないような難しい単語を使おうとしたり、過剰な形容詞を用いたりする人がいます。
しかし、普段使わないような言葉を使ったところで、本当に思いを伝えられるでしょうか?
もちろん、普段使っている言葉だからといって、「~だよね」などといった口語体で文章を書くことは論外です。
自己PRの場合は「ですます調」で書き、小論文の場合は「である調」で書くことが一般的です。
どちらの文体でも書けるように、普段から訓練しておくことが求められます。

まず始めに結論を書く
もし自宅で新聞を購読している人は、いくつかの記事の冒頭に目を通してみてください。
購読していない人は、大手新聞社のサイトに行き、同じように記事の冒頭だけ読んでみてください。すると、あることに気づくはずです。
たとえば、「○○大統領は☓日、△△で記者会見を開き、○○について発表を行った」などが一般的な書き出しです。
この文章に続いて、記者会見でどのような発言がされたかなどの細かな事実や、背景の説明などが書かれる構成になっているのが、一般的なスタイルです。
こうすることで読む側はスムーズに内容を受け取れるようになります。
この手法は、作文にも応用可能です。
仮に自己PRの場合は、まず始めに調理師としてのアピールポイントを短い言葉でハッキリと述べましょう。

実際の体験談は具体的に書く
ネットで検索すれば、作文の例文を簡単に読むことができます。
そこに書かれた言葉は確かに整然とした文章かもしれませんが、あくまでも 「誰かが書いた文章」 です。
もっとも重要なことは、自分の意見を書くことであり、自分の体験を書くことだと言えるでしょう。
自分の調理師体験を人に伝えるというのは、簡単なことではありません。
実際その人が見ていないことを伝えようとしても、伝えたいという熱意だけでは半分も理解してもらえないはずです。
読んだ人にしっかりと理解してもらう具体的な文章を書くためには、自分の感情よりも事実をしっかりと積み重ねる文書を書くことを意識してみましょう。
具体的には「5W1H」を意識するのがもっとも簡単な方法です。
- 「いつ(When)」
- 「どこで「Where」」
- 「誰が(Who)」
- 「何を「What」」
- 「なぜ(Why)」
- 「どのように(How)」
を明確にしてみましょう。
項目によっては6つすべて埋める必要はありませんが、頭の片隅に常に5W1Hを意識しておくことで、文章の読みやすさは格段に向上します。
当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、文章を書くときに5W1Hを明確に書
けている人はほとんどいません。作文対策の勉強をするときから、常に意識してみましょう。
