基礎栄養学の過去問解説と出題のポイントや
勉強法ガイドライン変更点
ここでは基礎栄養学のポイントを解説するわね。
少し長いけど大事なので最後まで読んでね。
ここでは基礎栄養学のー
ーこれらを解説していきますね。
基礎栄養学の出題傾向。
管理栄養士の基礎栄養学では幅広い知識が問われており、最近の出題傾向はー
- たんぱく質の栄養
- 糖質の栄養
- 脂質の栄養
- ビタミンの栄養
- ミネラル(無機質)の栄養
- 水・電解質
- エネルギー代謝
- 消化・吸収
ーがほぼ毎回出題されています。
なかでも、 ビタミンの栄養と消化・吸収 に関する問題が目立ちます。 過去に出題された問題 が繰り返し出題されており、基礎栄養学の範囲だけでなく 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち で出題された問題が基礎栄養学で出題される事があります。
また、単に知識を問うだけでなく、空腹時や食後、あるいは糖質を多く食事をすると、どのように代謝変化がおこるかなどの理解が必要な問題が出題されています。
基礎栄養学の最重要箇所。
- たんぱく質
- 糖質
- 脂質
- ビタミン
- ミネラル(無機質)
ーは頻出問題です。
栄養素の過不足、特にビタミンやミネラルに関する問題では過剰症・欠乏症を覚える事は必須です。 消化・吸収と代謝は重要ですが、先に栄養素を覚えてから勉強した方が理解しやすいかもしれませんね。
得点を取るための勉強法と捨てても良い分野。
人体の構造と機能及び疾病の成り立ちとのつながりが強いので、一緒に理解すると効率的です。基礎栄養学では幅広く勉強する必要がありますが、栄養学の歴史の出題は減少しています。
人体の構造と機能及び疾病の成り立ちとのつながりが強いので、一緒に理解すると効率的です。基礎栄養学では幅広く勉強する必要がありますが、栄養学の歴史の出題は減少しています。
勉強が苦手な人に対して。
それぞれの項目を独立して覚えると、暗記項目が多くなりすぎて大変になります。 特に代謝経路などは生化学の知識とあわせて、なぜそのようになるのかを考えながら理解しましょう。
もともと覚える項目が多い教科なので、どうしても理解できなかったり覚えられない場合は無理をせず、どんどん先に進みましょう。 あきらめて立ち止まらないことが肝心です。
ガイドライン変更点。
新ガイドラインに変わるにあたり、最も大きく変わった点は、応用力問題の拡充であり、ガイドラインに明記されているとおり、
社会・環境と健康、公衆栄養学を中心とする5問人体の構造と機能及び疾病の成り立ち、臨床栄養学を中心とる5問を応用力試験に含めること。さらに、応用力試験については、今後も内容を充実させていく ことの2点だと考えられます。
これは単純に社会・環境と健康の問題数が減ると解釈するよりは、減らした分を応用問題として出題すると考える方が自然です。
たとえば社会と環境や公衆栄養学であれば 統計の考察問題が増える などが予想されます。臨床栄養学であれば 症例問題 でしょう。
基礎栄養学に絞り込むと、エネルギー代謝の測定、たんぱく質の量と質の評価、摂取する脂質の量と質の評価あたりでしょうか? 「評価」 というキーワードが少し気になります。
出題配分の変更。
社会・環境と健康 | 20 | → | 17 |
問 | 問 | ||
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち | 30 | → | 27 |
問 | 問 | ||
食べ物と健康 | 25 | → | 25 |
問 | 問 | ||
基礎栄養学 | 14 | → | 14 |
問 | 問 | ||
応用栄養学 | 16 | → | 16 |
問 | 問 | ||
栄養教育論 | 15 | → | 15 |
問 | 問 | ||
臨床栄養学 | 30 | → | 28 |
問 | 問 | ||
公衆栄養学 | 20 | → | 18 |
問 | 問 | ||
給食経営管理論 | 20 | → | 20 |
問 | 問 |
これらが応用力試験になります。
応用力試験 | 10 | → | 20 |
問 | 問 |
新ガイドラインに変わるにあたり気を付けるポイト。
「なお、応用力試験など栄養管理を実践する上で必要な思考・判断力・基本的な課題に対応する能力を評価する問題では、最も適切なものを問うこととする。」
とも記載されている事から、症例問題の対処や判断などのような 単純明快な答えがない問題が出題されるという点には注意が必要だと思われます。
また、「過去に出題された試験問題の活用について 管理栄養士国家試験においては、過去に出題された良質な試験問題は、単純な正答の暗記による解答が行われないよう、 問題の趣旨が変わらない範囲で設問及び選択肢などを工夫し活用することが適当 である」
と、わざわざ明記していることから、やはり引きつづき 過去問 に重点を置くのがセオリーかと思います。基礎栄養学では食物摂取とタンパク質と糖を中心とした5大栄養素は外せません。
新ガイドラインに変わるにあたり気にしなくてよいポイント。
「出題数については、引き続き200題とする。」「合格基準については、現行の出題基準により行われた第20回国家試験以降の毎年の合格率は、安定した水準を維持していることから、合格基準については、引き続き現行の合格基準を維持することが望ましい。」
というところから全体の難易度に大きな変化はないと思われます。基礎栄養学では他の科目ほど 項目の分類に大きな変化はありません。