【大学の先生に聞いてみた。その1】
実際、栄養士、管理栄養士、就職がないっていうけど本当のところどうなの?

このコンテンツでは下記の方が対象です。
- 就職活動をされている方
対象者の方は続きをお読みください。
エリアから求人を探す
現在の管理栄養士、栄養士の就職状況に関して大きく参考になるわね。
今回、質問した大学の先生

- 石川 英子先生
- 羽衣国際大学
- 准教授
栄養士や管理栄養士を取得し、自分が思っていた場所に就職できるのか?
栄養士や管理栄養士を取得し、自分が思っていた場所に就職できるのか?と言いますと難しい場合があるかと思います。
平成26年の養成校卒業者就職状況(一般社団法人 全国栄養士養成施設協会「平成26年度栄養士課程及び管理栄養士課程卒業生の就職実態調査」より)では、管理栄養士、栄養士養成施設では、勤労者福利厚生施設、病院への就職が半数を占めています。
しかし、公的な業務を行う管理栄養士の就職率は数%となっています。
チェック!!
実際、管理栄養士、栄養士の免許を取得して免許を活かして就職している学生は多いと言えます。
まずは、学生の間に 『どこに就職するのか?その就職先を勝ち取るには、学生の間に何をすべき?学修外に研鑽を積んでおくことは?』 など、考えながら学生生活を過ごして欲しいと思います。
あと、自分が就職したいと思っていた場所に就職できる確率は、他の職種でも少ないのではないでしょうか?
学生の間に学ぶべきことは学ぶ、この結果は成績に反映されているのではないでしょうか? 書類選考時には、成績はみられていると思います。

現状、栄養士や管理栄養士の就職率はどれくらいですか?
卒業する大学、短期大学と専門学校により就職率は違うと思います。
ポイント!!
しかし、 ほぼ100%に近い学生が就職しているのではないかと思います。
この部分は大学などのホームページに必ず記入されていますのでご確認ください。
良い就職先を得るには、キャリアセンターに足を運ぶ、また、ゼミの教員と就職について語り合っていると、早めに就職先や再就職先をキャッチできると思います。
どうして世間で就職が少ないとか言われてると思いますか?
自分の思っていた職場に就職できないジレンマであると思います。
例えば、病院の管理栄養士は当然、1人退職されたら1人募集するということになります。
また、保健所の管理栄養士、栄養士においても退職する予定の人数しか募集をかけないことになりますので、 希望する職場に直ぐには就けないことが、世間で就職先が少ないと言われているのではないかと推測できます。

管理栄養士になるとそんなに業務や就職口の幅が広がりますか?
まず、栄養士や管理栄養士養成課程の短期大学や大学の助手に就職するにも管理栄養士の免許は必要となります(助手が全員管理栄養士の免許が必要ではないですが、当大学の助手は管理栄養士の免許はもっています。)。
また、 商品開発や研究所、養成課程の教員 などに就職を希望する場合には、管理栄養士の免許が必要となります(修士、博士の学位も必要かもしれません。修士や博士の学位を取得するには、栄養士では難しく管理栄養士は取得しておく必要があります)。
病院、福祉施設、公的な場所で働きたいと思うのであれば、管理栄養士の免許は必要となります。
ポイント!!
栄養士の免許だけよりも管理栄養士の免許をもっている方が就職口は広がることとなります。
資格取得者に一言
公的な免許(介護支援専門員等)もできます。また、学会レベルの免許も取得できます。
現在、就職されている場所が第一希望でない場合もあるかと思います。
アンテナを張って、また卒業された学校のキャリアセンターにも希望就職場所をお伝えしておくと、希望する就職先の連絡が入る場合があります。
また、就職先は、待っているだけでは、希望する場所に就職するのは難しいのかもしれませんが、ハローワークや就職サイトに登録するなど情報を得ることも大切です。
チェック!!
管理栄養士の先輩として、努力をすれば自分が行きたいと思う職場が見つかると思いますので、頑張って下さい。

まとめポイント!!
今回の石川先生の話では就職先は
「選ばなければ必ずある」
という事です。
もちろん希望する収入や待遇があるので皆さん必ず選びます。
その選ぶ事を考えると
管理栄養士の人が有利だったり、就職活動(情報収集など)が必要な要素になります。
世間では栄養士は就職できないというのは間違いで「自分の希望している職場に就職できない」というのが正しい理解です。
しかしそれも しっかり就職、転職活動することで希望するところにいけることは可能 ということでした。