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人体の構造と機能及び疾病の成り立ちの過去問解説と出題のポイントや勉強法ガイ ドライン変更点



マキコちゃんは人体の構造と機能及び疾病の成り立ちは得意?

か、か、かなり苦手かも・・・

そうだと思ったわ。苦手な人は多いから参考にしてね。

ここでは人体の構造と機能及び疾病の成り立ち、解剖生理学、生化学のー

ーこれらを解説します。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ちの出題傾向と重要箇所。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ちは一言で 山はありません。 出題基準の大項目から1-2題ずつ必ず出題されています。

最近は 応用栄養学 (各ライフステージ)や 臨床栄養学 (各疾患)と関連付けた問題が増加しているように思われ、総合的な理解力が問われています。

最重要箇所で最難関は内分泌系です。

ここを理解できると様々な代謝異常や臨床栄養学の治療計画が理解しやすくなると思われます。 まずは糖質代謝に関係する内分泌の仕組みから学習しましょう。

糖質が済んだら、脂質に進みましょう。次に重要になのはカルシウムです。 リンと関連付けて学習しましょう。その次に待っているのはナトリウムとカリウムです。

人体の構造と健康の得点を取るための勉強法。

この分野の勉強法は循環器系では血液循環の理解が、腎・泌尿器系では尿の生成されるプロセスが、 なかなか理解し難いと思いますので、 自分で図示できることを目標に学習しましょう。

代謝系ではコリ回路とグルコース・アラニン回路の理解が急がれます。 図示できるように学習しましょう。

上皮組織の覚え方。

ここでは重要な上皮組織の覚え方を解説します。上皮組織の働きは、体の表面や臓器の表面を包んで守ることが基本です。

まず、基底膜と呼ばれるコラーゲンでできたシートが体の表面や臓器の表面を包んでいます。

コラーゲンは細胞が分泌した繊維状のたんぱく質で、丈夫な布の様になっています。

しかし、たんぱく質でできた基底膜だけでは、生きるための防御や機能がありませんから、 生きた細胞が基底膜に固着してシート状の上皮を作っています。 必要に応じて種々の上皮組織がありますので、機能と対比して覚えてください。

1.単層と重層の区別

細胞が一層だけ、基底膜に固着している場合、単層上皮と呼びます。

細胞が積み重なって積み上がり、最下層の細胞だけが基底膜に固着して、 上の方の細胞は基底膜とは結合していない場合を重層上皮と呼びます。

ほとんどの上皮は、単層です。無駄がないからです。重層は細胞が多数積み重なっている分、無駄があります。

しかし、これは無駄ではなく、予備です。重層になっている理由は、擦れると表面の細胞が剝がれて失われるので、予備の細胞が積み重なって守っているのです。失われた細胞は、最下層の細胞が分裂して補います。

従って、単層と重層の区別は簡単です。 擦れるところには重層上皮、擦れないところには単層上皮です。

2.細胞の形の区別

上皮を作る細胞の形は平べったいか、立方体か、背が高いかの3種です。
各々ー

  • 扁平上皮
  • 立方上皮
  • 円柱上皮

と呼びます。立方上皮はほとんど出題されませんから、説明しません。扁平上皮は、 ただ覆うだけ のものです。

なるべく少ない細胞で効率良く覆うために平べったくなっています。

立方上皮は、 分泌などの働きを持っています。 背が低いか高いかがはっきりしない例外的なものに、移行上皮があります。

これは膀胱の様に尿が無い時と満杯になった時とでは、細胞の形が変わってしまう変わり者です。 もちろん、膀胱が膨らんだときは、平べったくなります。

上記の 1と2を組み合わせて上皮組織が区別されます。 無理に覚えることはありません。考えれば分かることです。

  • 皮膚は擦れるので、 重層 です。分泌などしないので、 扁平 です。汗は汗腺  という特別の組織がありますから、上皮細胞は分泌などしないのです。したがって、 重層扁平上皮 です。

    人体の大外部にあって、擦れるどころか打ったり擦りむいたりしますので、最も丈夫にするために死んだ上皮細胞が平べったくなった最上部に積み上がって守っています。角化層と呼びます。剝がれたら垢とかフケとなります。
  • 唇、口腔、食道は食べ物で擦れるので 重層扁平上皮 です。
    外の皮膚ほどひどく擦れないので、角化層は付いていません。唇は口腔の粘膜が外部にまくれ出たもので、組織的には口の中(口腔)と同じです。

    したがって、口の周りと唇の色の違いは、角化層が有るか無いかの違いです。唇には角化層が無いために毛細血管の血の色がそのまま見えているのです。唇を動かして表情を作って会話したり、セックスアピ-ルに使うためにヒトでよく発達しています。
  • 消化管の内部は、消化液や粘液の分泌、栄養素の吸収など色々な働きがあるので、円柱上皮です。積み重なってはこれらの働きが出来ませんから、単層です。したがって、 単層円柱上皮 です。
  • 気管、気管支は粘液の分泌を行いますので、円柱上皮です。積み重なってはこれらの働きが出来ませんから、 単層 です。したがって、単層円柱上皮です。気管、気管支の特殊事情として、入ってきた空気の中に含まれるゴミを取り除く必要があります。

    そのために、線毛と呼ばれる小さな毛が細胞に生えていて、粘液に捕まえたゴミを粘液ごと出口の方へと送り出す働きをしています。そのために線毛上皮と呼ばれることがあります。
  • 尿に関係するところで、膀胱、尿管など必要に応じて膨らむところは、 移行上皮 です。
  • 血管内皮、肺胞内部の表面、臓器の表面、腹膜表面、腹腔表面、胸腔表面など、覆うだけで分泌などしていないところは、 単層扁平上皮 です。
問題
Q 膣、子宮頸部の膣側、子宮の内部、卵管内部、卵巣表面の上皮組織は何か。

A 答え

膣は重層扁平上皮(角化は無い)、粘膜なので角化は無い。擦れるので重層扁平上皮。 子宮頸部の膣側:膣の突き当りの部分。重層扁平上皮(角化は無い) 子宮の内部:単層円柱上皮。粘液を分泌するため。

卵管内部:単層線毛上皮。粘液を分泌するため、単層円柱上皮だが、卵子を運ぶために毛上がある。 卵巣表面:単層扁平上皮。臓器の表面なので。

これらは重要なので覚えておきましょう。

捨てても良い分野苦手な人へ。

複雑な酵素反応等は試験直前に丸暗記で臨むのが良いと思うので、一覧表を用意しておきましょう。

管理栄養士の人体の構造と健康及び疾病の成り立ちの分野はストレートな問題が比較的多く、勉強を積み上げれば点数は必ず上がります。応用栄養学や栄養教育論で出てきたところ (貧血やサルコペニアなど)から始めて見るのも一法です。

ガイドライン変更で変わった点。

新ガイドラインに変わるにあたり最も大きく変わった点。

「人体の構造と機能および疾病の成り立ち」からの出題が30問から27問に減少し、代わりに 応用力試験が10問から20問 になった点である。

新ガイドラインに変わるにあたり気をつけるポイント。

応用力試験が10問から20問になったことにより、応用力試験には「人体の構造と機能および疾病の成り立ち」と関連した出題が予想される。

従来の様なコマ切れの知識を問うのではなく、一つの病態の中で「構造と機能」⇒「疾病」⇒「診断」⇒「治療・食事療法」といった一連の流れに関連付けた理解が行われているかを問う問題が出題されるであろう。

新ガイドラインに変わるにあたり気にしなくていいポイント。

大項目に変更は無く、中項目、小項目に多少の変更が散見される。

これらは、 学問の新しい傾向を取り入れたというより、現状を追認し項目間の整合性を図るための変更と見受けられる。

そもそも、小項目は出題の範囲を規定するというより、単に中項目に関する内容をわかりやすくするためのキーワードや事項であると規定されており、出題範囲は記載された事項に限定されないと明記されている以上、今回削除されたから今後出題されないと断じるべきでは無い。

最近の傾向が今後も継続されると考える。

解剖生理学について

徐々に出題数は減少すると予想する。 しかし、無くなるのではなく「疾病の成り立ち」の一部として組み込まれていく。例えば、胃の粘膜構造と胃潰瘍とが1問で混合して関連した問題になる。

最も出題され易いと思われる内分泌(ホルモン)では、大項目13内分泌系、中項目A内分泌器官と分泌ホルモンにあった「ホルモンの分類・構造・作用機序」が削除されたが、これは出題されないと言うより、大項目5固体の恒常性(ホメオスターシス)とその調節機構、A情報伝達の機構、c「受容体による情報伝達」 に 統合された ということであろう。

ホルモンに関する一般的知識(構造、分泌器官、標的器官、作用、制御)の他に、 出題レベルの高度化により受容体とその働きが出題される可能性が高くなるであろう。

生化学について

生体のエネルギー代謝と関連した糖質、脂質、アミノ酸の代謝が主要な項目あり、個々のばらばらな知識では正答が難しい。代謝の相互の関連がしっかりと理解されていないといけない。

出題レベルの高度化により、代謝の調節と酵素の役割に関する出題、遺伝子の発現と調節の分野や受容体に関する出題、細胞 生物学的なたんぱく質の合成と修飾・分解に関する出題(ユビキチン‐プロテアソーム系、オートファジー系など)が見込まれる。

疾病の成り立ちについて

最も出題され易いのはー

  • 肥満と代謝疾患
  • 消化器系疾患
  • 栄養障害
  • 循環器疾患
  • 内分泌疾患

ーであり、今後とも変わらないであろう。

大項目16運動器(金・骨格)系、B運動器疾患の成因・病態・診断・治療の概要に「フレイルティ」と「ロコモ ティブシンドローム」が新設されたのは、以前よりあった「サルコペニア」と併せて、一層進む高齢化に対応する出題のために明記したものであろう。今後も出題が期待される。人体の構造と機能及び疾病の成り立ちを攻略する上で 過去問 はやはり欠かせないだろう。

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