第29回管理栄養士国家試験から
第30回で変更のガイドライン(出題基準)
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来年は結構大きくガイドラインの変更があるからそれに対応した勉強してる?
それが教科書古いから難しいんだよね~~~
そうね。既卒の人はそういう人多いわね。
第30回管理栄養士国家試験からガイドライン(出題基準)変更の試験内容で行われます。 よって第29回管理栄養士国家試験で不合格になった場合、 ガイドライン変更に対応した 勉強法 が必須になります。
ガイドライン変更で名称の変更程度の小さいものもあれば大項目変更で追加項目があるものもあります。 第30回試験に向けてのガイドライン変更はおおよそ30%以上はあるようです。
管理栄養士国家試験の勉強法については管理栄養士国家試験の社会人の勉強法と対策。勉強時間やノートのとり方をご覧ください。
管理栄養士国家試験ガイドライン変更で変わった項目。
以下では第30回から変更がある管理栄養士国家試験ガイドラインの変更点を挙げます。
社会・環境と健康
最近の、社会や環境の変化に伴って、関連する事項が小項目に加えられましたが、大きな変更は見受けられません。
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
大項目に変更はなく、小項目に変更がみられます。大きな変更というよりは、項目間の整合性を図るための修正と見受けられます。
食べ物と健康
最も大きく変わった点として、
大項目5の「食品の表示と規格基準」の中項目A「食品表示制度」、B「健康や栄養に関する表示の制度」において小項目の移動や追加がありました。
これは平成27年4月からの「食品表示法」の施行に関係するものです。
このような、法・制度・指針・計画等の改正や変更は、常に最新の情報を把握するようにしましょう。
基礎栄養学
基礎栄養学では、ガイドライン変更という観点において、大きな変更は見受けられません。
応用栄養学
大項目1の「栄養ケア・マネジメント」では、「栄養スクリーニング」がなくなり、中項目が4項目から3項目に減りました。
しかし、大項目に変更はなく、応用栄養学ではガイドライン変更という観点において、大きな変化は見受けられません。
栄養教育論
栄養教育論では、大項目の変更は見受けられませんが、 大項目3の「栄養教育マネジメント」のなかの中項目に「栄養教育マネジメントで用いる理論やモデル」の項目が追加されています。
臨床栄養学
臨床栄養学では、 旧ガイドラインで9つあった大項目の一部が、今回の変更により、大項目2の「傷病者・要介護者の栄養ケア・マネジメント」に組み込まれ、大項目の数は3つとなり、それに伴い、中項目・小項目も整理されました。
公衆栄養学
公衆栄養学では、ガイドライン変更という観点において、大きな変更は見受けられません。
給食経営管理論
「給食の生産(調理)」が大項目4の「給食経営における品質管理」に含まれ、大項目は8項目から7項目に減っています。
出題のねらいとして、大きな変更は見受けられません。
変更はあるけどそんなに影響はしてなさそうね。
管理栄養士国家試験出題数と出題形式の変更(どう変わったか)
管理栄養士国家試験問題数の変更点
管理栄養士国家試験 の問題数に関しては、引き続き200題で実施されますが、配分に変更点がみられます。
管理栄養士国家試験 出題数の配分
社会・環境と健康 | 17問 | (20問) |
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち | 27問 | (30問) |
食べ物と健康 | 25問 | (25問) |
基礎栄養学 | 14問 | (14問) |
応用栄養学 | 16問 | (16問) |
栄養教育論 | 15問 | (15問) |
臨床栄養学 | 28問 | (30問) |
公衆栄養学 | 18問 | (20問) |
給食経営管理論 | 20問 | (20問) |
応用力試験 | 20問 | (10問) |
計 | 200問 | (200問) |
( )内は改定前
参考:管理栄養士国家試験 出題基準(ガイドライン)改定検討会報告書
配分の変更があった点は、表の赤枠で囲っている部分です。具体的にはー
- 「社会・環境と健康」と「公衆栄養学」を中心とする5問
- 「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」「臨床栄養学」を中心とする5問
- これらの問題を応用力試験に含め
- 応用力試験が10問から20問に増えた。
というところが、出題数の配分におけるポイントとなっています。
出題形式の変更点
出題形式の変更点も、応用力試験にポイントがあります。
「応用力試験など栄養管理を実践する上で必要な思考・判断力・基本的な課題に対応する能力を評価する問題では、最も適切なものを問うこととする。」
(参考:管理栄養士国家試験 出題基準(ガイドライン)改定検討会報告書)
ポイントは「最も適切なものを問う」という部分です。
「正しい」「誤っている」ではなく、 「最も適切なもの」という形式で問われることにより、単純な消去法では正答を導きにくくなり、設問の意図をきちんと理解しているか、きちんとした知識を身につけているかということが重要になってきます。
応用力試験では、このような新しい形式での出題にも注意しましょう。
栄養士と既卒者の人は大変!
大変になるのは現役生ではなく既卒受験者または栄養士として働いていて受験資格がある人でしょう。
栄養士の人が管理栄養士国家試験を受ける際の悩み でもお伝えしていますが、働きながらの勉強は容易ではありません。 そこにプラスして新ガイドラインに対応しなければなりません。
そんな栄養士や既卒者の人にでも分かりやすいように各項目のガイドライン変更で変わった点、 重要視する点などをお伝えしていきます。
管理栄養士を独学 で合格を考えているあなたにも 通信講座 などで合格を目指す方にも役立つと思いますので是非参考にしてください。
マキコちゃんも絶対にガイドライン変更は対応しておかないと合格出来ないわよ。
分かってるけど中々独学では・・・
さっきも説明したようにもし独学で自信がないなら通信講座や予備校に通うのも考えなきゃね。
通信講座の事を詳しく知りたい人は
通信講座と予備校のメリットデメリット
をご覧ください。